湘南新宿ライン

湘南新宿ライン>20円高い「幽霊線路」の訳

 神奈川県の小田原などから山手線を経由して埼玉県の大宮駅などを結ぶJR東日本の「湘南新宿ライン」で、東京都品川区内の西大井―大崎間は、運転距離が運賃130円分なのに150円に設定されている。同ラインが両駅間の貨物線を走るのに、品川駅経由の旅客線の距離で計算しているためだ。時刻表の路線図にも掲載されていない「幽霊線路」となっている。
 同社によると、湘南新宿ラインは01年12月に運行を開始した。現在は1日約60往復が走り、大崎―横浜間では1日平均約14万3000人が利用しているという。ラインが走る西大井―大崎間の貨物線を経由した距離は約2キロ。運賃は130円(営業キロが1~3キロ)の範囲内にある。しかし、実際の運賃は横須賀線西大井駅と山手線の大崎駅を品川駅経由で結ぶ5.6キロとして、150円(同4~6キロ)となっている。
 ラインが走る線路は1934年に、品川を経由するロスを少なくするため貨物用の短絡線として整備された。JRは「貨物線なので、旅客運賃としては品川経由で計算している。今のところ、運賃を変更する予定はない」としている。

毎日新聞 2005年11月19日]


運賃を変更する予定がないということは、JR東日本湘南新宿ラインを正式に旅客線にする予定がないということですね。
しかし、湘南新宿ラインは駅が少なく、もともと貨物線なので、速いスピードを出しても乗り心地がよくありません。
旅客線にして、運賃もさることながら、乗り心地もよくして欲しいものです。

http://www.uraken.net/rail/travel-urabe9.html 裏辺研究所・湘南新宿ライン