肥薩おれんじ鉄道 熊本・鹿児島中央乗り入れか

肥薩おれんじ鉄道 JR熊本駅鹿児島中央駅 乗り入れを打診

 熊本、鹿児島県などの沿線自治体が出資し八代市薩摩川内市を結ぶ第3セクター「肥薩おれんじ鉄道」(八代市)は15日、JR九州(福岡市)に対し、土日限定で熊本、鹿児島中央両駅への乗り入れを打診していることを明らかにした。
 同日、鹿児島市で開かれた鹿児島県肥薩おれんじ鉄道利用促進協議会の総会で、同社の嶋津忠裕社長が報告した。
 同社などによると、今年2月初め、嶋津社長と熊本、鹿児島両県の担当課長らがJR九州本社を訪れ、乗り入れを含めた経営支援策について口答で申し入れた。乗り入れ対象は、JR鹿児島線の熊本―八代、川内―鹿児島中央の両区間。JRとの相互乗り入れではなく、おれんじ鉄道だけが乗り入れる形。ただ、ホームの高さの違いや、おれんじ鉄道側の運転士不足など課題は多く、両社で今後、課題を整理し協議していくとしている。
 おれんじ鉄道は、2004年3月の九州新幹線部分開業に伴い経営分離された並行在来線(八代―川内間)を引き継いだ。2年目の05年度に乗客収入が前年度比90・3%に落ち込むなど経営状況は厳しく、赤字に転落する見通し。沿線自治体からは、開業前から熊本、鹿児島両県都への乗り入れを要望する声が強かったが、JR側との協議では「費用面でメリットがない」などとして要望はかなわなかった。
 嶋津社長は「来春のJRのダイヤ改正での実現を目指し交渉を整えたい。利便性が向上すれば、利用者増にもつながる」と話している。

西日本新聞 2006年5月16日]


確かに、このようにJRに乗り入れていかないと、
地方の第3セクターはやっていけないと思います。
肥薩おれんじ鉄道があるおかげで、
JRは九州新幹線を円滑に運営できるのですから、
少しは協力してあげてもいいのでは?と思いました。