東北新幹線並行在来線 準備協議会設立の延期

東北新幹線並行在来線「準備協」設立を延期 三沢市が難色で県が表明 /青森

 東北新幹線新青森駅開業(2010年度予定)に伴い、JR東日本から第三セクター青い森鉄道」に経営分離される並行在来線について、県は23日までに、沿線11市町の首長らで構成する「並行在来線青森開業準備協議会(仮称)」の設立を延期する方針を明らかにした。蝦名武副知事が沿線市町を訪ねて伝えた。
 県は当初、今月31日に協議会を設立した後、地元住民らが参加する「青い森鉄道活用会議(仮称)」を各市町に結成してもらう方向で、沿線市町に打診してきた。ところが、鈴木重令三沢市長が、協議会の先行を「負担増の話が先では困る」と難色を示したため、県は「活用会議」を先につくり、地元の意見を集約した上で協議会につなげる方針に改めた。31日は「関係市町長会議」の形で開催し、今後の進め方を協議する。
 蝦名副知事は23日、鈴木市長を訪ね、「まず地元の意見を聞いて議論したい」との認識を示した。これに対し鈴木市長も「沿線住民の考えを聞いてから、方向性を決めるのが手順だ」と応じた。会談後、協議会設立が拙速だったのでは、との報道陣の質問に、蝦名副知事は「いろいろな意見があり、真しに受けとめる」と述べた。
 青い森鉄道(本社・八戸市、小枝昭社長)には県が55%、11市町が20%出資しており、現在は目時―八戸間25・9キロで営業中。八戸―青森間は96キロ。05年度決算は約1900万円の最終(当期)赤字になる見込み。

毎日新聞 2006年5月24日]


整備新幹線の開業が早まったというニュースはよく聞きますが、
反面、並行在来線問題については、宮城に住む私はあまり聞きません。
ただ、新青森まで開業した場合一番不利益なのが、三沢地区であると思うし、
沿線で一番大きい自治体である三沢市の市長が文句を言っているのだから、
仕方がないのではないかと思います。