N700系走行試験

N700系の走行試験公開 カーブ減速せず5分短縮

 JR東海、西日本は7日、東海道・山陽新幹線に来年夏から投入する次世代車両「N700系」(16両編成)の試験走行を報道関係者に公開した。ワシが翼を広げたような鼻先の長い先頭形状が特徴。
 関係者約150人を乗せた試験車両は午前10時ごろ東京駅を出発。カーブで車体を傾ける新幹線初の「車体傾斜システム」と、最新型の列車自動制御装置(ATC)を組み合わせ、静岡-掛川(静岡)間などのカーブを減速せず、東海道区間の最高速度270キロのまま走行した。現行より20キロ早く、東京-新大阪間は約5分短縮される。
 グリーン車にリクライニング機能を向上させた新型シートを導入し、普通車の座席幅も約1センチ拡大。全座席禁煙で、デッキに喫煙室を設けた。

共同通信 2006年6月7日]