山形鉄道 オリジナルキーホルダー発売

山形鉄道がキーホルダーを発売~長井線のお土産に…

 フラワー長井線を運営する山形鉄道が、長井市と縁が深い大学のゼミに全面的なバックアップを受けて、オリジナルキーホルダーを発売した。
 散策を楽しむ小道としてルート整備したフットパスなど同市のさまざまな施策でアドバイザーなどを務める日本福祉大の中村智彦助教授のゼミの発案。中村助教授とともに何人かの学生が長井を訪れた際、初対面の市民に親切を受けたことから、恩返しに、とアイデアを出し合った。
 それまで長井線にはオリジナルグッズがなかったことから、学生たちはキーホルダーを提案。今春卒業した同ゼミ出身の藤野誉広さん=名古屋市緑区=が今風の“萌(も)え系”少女キャラクターを描き、山形鉄道と版権の無償譲渡契約を結んだ。山形鉄道はこのキャラクターと、桜の横を走る長井線車両の2種類の絵を使い、大小のキーホルダーを作った。
 小は本体の大きさが縦5センチ、横4センチほどで、表裏両面とも同じデザイン。大は縦7センチ、横5センチほどで、表裏のデザインを変えてある。ともに部品は購入したが、少しでも安く販売しようと印刷や組み立ては社員が手仕事で行った。小は300円、大は400円で、長井線の長井、赤湯、荒砥の各駅や特別列車の車内などで販売している。
 「長井線に乗せると学生も喜ぶ。観光振興や地域振興の手段として、鉄道は残さなければならない」と中村助教授。キャラクターデザインは今後、第2弾も予定されている。

山形新聞 2006年7月7日]