無人で列車走行

車輪止め置き忘れ、無人列車8・5キロ走る…三重

 20日午前1時ごろ、津市一志町井生(いう)のJR名松線の踏切近くで、無人の列車(1両)が止まっているのを近くの住人が見つけ、JR東海に通報した。
 列車は無人のまま約8・5キロ走行していた。けが人はなかった。
 JR東海によると、列車は19日午後10時25分ごろ、家城駅に回送されたが、運転士が同駅に止めた際、車輪止めを置き忘れ、緩い下り傾斜で動き出したという。速度は平均25キロ出ていたとみられる。列車が止まっていた踏切付近から上り傾斜になっていた。また、列車が走行した家城駅と井関駅の間には三つの駅と、23の踏切があったが、踏切は自動的に作動していた。
 同線は始発から正常運行している。三重県警津南署で関係者から事情を聞いている。

[読売新聞 2006年8月20日]