ドラえもん海底ワールド 終了

ドラえもん海底ワールドが終了

 北海道新幹線の工事に伴い、青函トンネル北海道側の吉岡海底駅内にある「ドラえもん海底ワールド」が二十七日で終了。地下百四十五メートルの“夢の空間”には、約八年間で三十五万人が訪れ、ドラえもんの世界を満喫した。これに伴って、同トンネル内で見学できる海底駅は本県側の竜飛海底駅だけとなった。
 海底ワールドは、青函トンネル開業十周年を記念して一九九八年にオープンした。保守基地として造られた空間を活用して、のび太の部屋や街並みなど、漫画の世界を再現。ショーなどイベントも行い、子どもたちの人気を博した。
 しかし、JR北海道は、今年三月のダイヤ改正で、吉岡海底駅への定期列車の停車を中止。さらに二十七日限りで、海底ワールドのイベント時に函館間を往復した臨時列車「ドラえもん海底列車」の運転を終了した。これからは、新幹線工事の資材置き場として使われる。
 一方、工事現場を再現した体験坑道があり、駅と地上を結ぶケーブルカーに乗車できる竜飛海底駅は、引き続き見学できる。今年から、見学者がより楽しめるように見学ルートを増やすなどの対応をしている。
 同駅の見学は十一月十日まで。地上にある青函トンネル記念館(外ケ浜町)とセットになっているため、同館が閉館する冬期間は休止となる。

東奥日報 2006年8月30日]