富山ライトレール 100万人達成

ライトレール快走 100万人達成 富山駅北で記念イベント 目標より3カ月早く

 富山ライトレール富山市)の乗車人数が九日、百万人を達成し、富山市富山駅北電停で記念イベントが行われた。四月二十九日の開業から百九十五日目で、当初目標より約三カ月早い。
 社長の森雅志市長はあいさつで、運行をきっかけに街並み整備やバス運行が始まるなど沿線に変化が出ていることを紹介した。「公共交通の再生として大きな意義があった。もっと乗ってもらえるよう運行の質を高めたい」と利用増に意欲を示した。
 式では午前十一時五十五分、百万人達成を記念したオレンジ色の車両が電停に到着し、くす玉が割られた。森市長から記念車両の乗客代表に記念品が贈られた後、愛宕保育園児が獅子舞を元気良く演じた。最後に全員で七色の風船を空に放った。百万人達成記念して十日から全車両に付けられるヘッドマークも披露された。
 富山ライトレールは、JR富山港線の経営を引き継ぎ国内初の本格的LRT(次世代型路面電車)として開業した。富山港線時代の乗車人数は一日平均二千二百六十六人だったが、現在は約五千人になっている。料金を平日のラッシュ時以外は半額の大人百円に設定したこともあり、順調に利用を伸ばしている。

富山新聞 2006年11月10日]