ストーブ列車 運行開始

ストーブ列車、ぬくもり運ぶ 青森・津軽鉄道

 津軽鉄道青森県五所川原市)の冬の風物詩「ストーブ列車」の運行が1日、始まった。この日を心待ちにしていた約70人が、津軽五所川原駅で一番列車に乗り込んだ。
 例年は11月中旬からだが、JRのダイヤ改正などによる接続を考え、半月遅れのスタート。
 列車は3両編成で、2車両に石炭を燃やす「だるまストーブ」各2台が搭載された。ストーブの上で持ち込んだ食べ物を温めることができ、早速ホイルに包んだおにぎりを置く乗客も。つがる市木造の主婦桜庭文子さん(63)は「地元だけど、ストーブ列車は初めて。ずっと乗りたかったんです」と声を弾ませていた。
 初日は「歌声列車」と題し、青森県を中心に活動する女性デュオ「サエラ」が、オリジナル曲や津軽にちなんだ歌を披露した。
 ストーブ列車は来年3月末まで毎日2往復運行。2日からは団体予約客に対し、沿線農家の女性たちが産直野菜や自家製漬物などを車内販売する。全席自由で往復1680円。

河北新報 2006年12月2日]