京葉線車掌 ニセ異常通報

JR京葉線の車掌、ニセ異常通報で電車遅らす

 JR京葉線に乗務していた男性車掌(28)が昨年10月14日から今年1月13日にかけて電車の異常を近くの電車に知らせる防護無線装置などを計10回、不正に作動させていたことが19日わかった。
 合計で6本の電車が運休、43本に遅れ(最大23分)が生じ、約1700人に影響したという。車掌は「イライラが募ってやった」と話しており、JR東日本千葉支社は、車掌を処分する一方、列車往来危険罪での刑事告訴も検討する。
 同支社によると、車掌は乗務中の電車6本を含む計10本(うち1本は武蔵野線)で、必要のない防護無線を作動させたほか、停車中の電車の乗降ドア1枚を非常施錠したり、ブレーキ解除系統の電流を遮断したりして、発車を遅れさせるなどした。12月31日には、午後7時ごろから約2時間のうちに、京葉線4本で不正を連発。このうち午後9時10分過ぎに蘇我駅千葉市中央区)で普通電車の防護無線を作動させた際には、運休4本、遅れ17本のダイヤの混乱を引き起こしていた。

[読売新聞 2007年1月20日]