新青森-新函館 試験用レール敷設

新青森-新函館の試験レール敷設

 二〇一五年度までの開業を目指す北海道新幹線新青森-新函館間で試験用レールの敷設工事が始まり、北海道知内町のJR津軽海峡線で二十七日未明、工事の様子が報道関係者に公開された。
 工事は在来線のレールの隣に新幹線専用のレールを一本増設して幅を広げ、共用の三線軌道にする。山間部のトンネル周辺で作業員らが長さ約四百メートルのレールを小型クレーンでつり上げて軌道上に運び、ボルトで固定。約一・二キロを敷設した。
 工事は二十四日から始まり、今月中に上下線計六キロを敷設する。今後、電気系統や保守点検の試験を繰り返し、来年以降に残りの区間の大規模な敷設に着手する予定。建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構によると、新青森-新函館間約百四十九キロのうち約八十二キロが三線軌道となる。

東奥日報 2007年1月27日]