津軽鉄道 レールオーナー募集

北の鉄路に善意を 津軽鉄道「レールオーナー」募集

 冬のストーブ列車で有名な青森県津軽半島のローカル線、津軽鉄道五所川原市)は、15日からレールオーナーを募集する。線路1メートルごとにオーナーを決め、会費はストーブ列車の運行費用や車両の修繕などに充てる。同社は、乗客減から厳しい経営状況が続いており「地域の足を多くの人に支えてほしい」と、協力を呼び掛けている。
 対象は津軽五所川原津軽中里間の全20.7キロ。1メートル5000円を一口に、何口でも応募できる。線路の所有権や占有権はないが、特典として特製会員証と片道の特別乗車券、オーナー部分を示した路線図が付く。乗車のきっかけづくりも狙いの一つだ。
 レールオーナー制度は、市民グループ津軽鉄道サポーターズクラブ(高瀬英人会長)と、津軽鉄道がアイデアを出し合って決めた。枕木オーナーを募る私鉄はあるが、線路オーナーは珍しいという。津軽鉄道では「オーナーとなってマイレール意識を持ってもらうとともに、ぜひ実際に乗って体感してほしい」と話している。
 募集は3回。締め切りは初回が4月末で、2回目は6月末、3回目は9月末。有効期限は、いずれも2009年12月末まで。連絡先は津軽鉄道0173(34)2148。

河北新報 2007年2月12日]