N700系 最初の営業用編成完成

カーブに強い新幹線N700系、営業用編成が初完成

 JR東海、西日本が共同開発し、7月1日から東海道・山陽新幹線を走る新型車両「N700系」の最初の営業用編成(16両)が完成し、10日、浜松市JR東海浜松工場で報道陣に公開された。
 カーブの多い東海道区間を滑らかに走るため、新幹線で初めて「車体傾斜装置」が導入され、カーブ区間の速度は従来より20キロアップして時速270キロになる。新大阪―東京間の所要時間は現行より5分短縮され、2時間25分になる。
 車内は全席禁煙となり、3、7、10、15号車のデッキに喫煙ルームを計6か所設置。パソコンなどの利用者のため全席の約6割にあたる753席にコンセントを設け、2009年春からインターネット接続サービス(有料)も始める。当初は6編成、09年度までに計54編成を投入する予定。

[読売新聞 2007年4月10日]