島原鉄道 南線廃止へ

島原鉄道:「存続には抜本的対策を」 社長が見解 /長崎

 島原鉄道(本社・島原市)の南線廃止問題で、関係者が対策を協議する第1回会議が17日、同市であった。島鉄側は「赤字分を丸々補てんすれば単年度ベースでは可能だが、上下分離や固定資産税の免除などもある」と述べ、永続的な存続のためには抜本的な対策が不可欠との見解を示した。
 会議は沿線4市のほか学校長など民間代表、島鉄、県、国で構成。島鉄側からは05年度の南線の赤字が1億1100万円と島鉄全体の赤字の3分の2を占めていることが説明された。出席者から存続の条件を問われた島鉄の塩塚吉朗社長は「赤字は将来にわたって続く。島鉄が黒字になれば運行できる」と述べた。
 島鉄は3月30日、島原外港島原市)―加津佐南島原市)間の南線を08年4月に廃止することを九州運輸局に届けた。

毎日新聞 2007年4月18日]