肥薩おれんじ鉄道 鹿児島・熊本へ乗り入れ目指す

肥薩おれんじ鉄道:中央駅乗り入れ、来年3月目標 /鹿児島

 肥薩おれんじ鉄道熊本県八代市、嶋津忠裕社長)は14日、来年3月の鹿児島中央、熊本の両県都駅乗り入れを目指し、JR九州と交渉していることを明らかにした。嶋津社長は「実現すれば、沿線の人々には明るい話題。マイレール意識をもってもらえれば」と話している。
 鹿児島市のホテルであった県肥薩おれんじ鉄道利用促進協議会で示した。
 乗り入れは週末と祝日で、朝夕2往復。平日は、車両、運転士ともに余裕がなく、検討課題になっていない。沿線住民からの要望を受け、昨年、JRに打診。経費負担などを巡り、両社間で交渉が続いている。ただ、実現しても、同社の経営改善には大幅な効果は望めないという。
 当初見込みを大幅に上回る赤字を計上する厳しい経営が続く同社をめぐり、鹿児島、熊本両県を含む経営検討委員会は6月をめどに、今後5年間の収支見通しを策定する。同社が年度内に経営計画を策定する予定になっている。

毎日新聞 2007年5月15日]