小田急 新型通勤車両投入

小田急、9月から新型通勤車両を投入

 小田急電鉄は14日、9月に東京メトロ千代田線への直通運転車両として営業運転を開始する新型車両「4000形」を、同社の唐木田車庫(東京都多摩市)で報道陣に披露した。
 同社の通勤車両の新型は5年ぶり。今年度中に87億円を投じて7編成(70両)を導入し、現行の1000形を順次、置き換える。
 新型車両は、ステンレス製の車体に、同社のシンボルカラーであるブルーの帯を配した。JR東日本が中央線に導入している「E233系」をベースに、設計。電気機器や保安装置など、主要な機器や回路をすべて2重化し故障に強い車両にした。1人あたりの座席幅は1000形に比べ20ミリ広い460ミリ、車両床面とホームの段差も同比20ミリ縮小の1130ミリとすることで、居住性を向上しバリアフリーに対応している。
 地下鉄線内の運行に必要な最前部と最後部の非常扉を設置しているほか、全密閉式の主電動機、低騒音のコンプレッサーや冷房装置の採用で、走行時の騒音を低減した。

[フジサンケイ ビジネスアイ 2007年6月15日]