長野-妙高高原間 開業30年後輸送密度が4割減

鉄道:長野―妙高高原駅間の輸送密度、30年後4割減 1日3000人程度に /長野

◇14年北陸新幹線延伸で県予測
 県交通政策課はこのほど、2014年の北陸新幹線長野駅以北の延伸に伴い、JR東日本から経営分離される長野―妙高高原駅間の輸送密度が、開業30年後には約4割も減少する需要予測調査を発表した。富山県も同様の調査をしたが、開業30年後には55%減少するという結果が出ており、長野以北の経営の厳しさが浮き彫りになった格好だ。
 調査は長野駅以北の県内区間37.3キロを対象に実施した。沿線市町村の人口が、少子化などの影響により開業30年後の45年で30万4724人と、05年に比べて22%減少。また、在来線から新幹線に乗り換える人は、基準年の05年に開業したと仮定すると、1日あたり1029人減るという結果が出た。
 これらを含めた開業30年後の45年の輸送密度は、1日あたり3144人。05年の5303人と比べて40.7%減少するという。県は今年度中に、鉄道資産などの要素を含めた長野―妙高高原駅間の長期収支調査をまとめ、来年度以降に軽井沢―妙高高原駅間の収支予測を実施する予定。

毎日新聞 2007年6月20日]