PASMOで環境ポイント

PASMO利用で環境ポイント付加 東急と横浜市

 「PASMOパスモ)」などの交通ICカードを利用し、環境にやさしい行動をすればポイントがたまる実験を、東京急行電鉄横浜市が共同で開始する。マイカーから鉄道利用への転換など環境に配慮した行動を促進するのが狙い。こうした試みは全国で初めてという。
 独自の「横浜環境ポイント」を取得できるこの実験は、新エネルギー・産業技術総合開発機構NEDO)の助成事業として、9月下旬から12月下旬まで3カ月間にわたって実施する。JR東日本が発行する「Suica(スイカ)」も利用できるように調整を進めている。
 例えば土休日に市営地下鉄センター南駅を利用して、港北東急百貨店ショッピングセンターに来店し、特設タッチパネルに交通ICカードを接触させれば10ポイントが得られる。買い物や飲食などをした場合には、支払いが多くなれば、取得ポイントも大きくなる。横浜市が指定した環境学習などに参加した場合にもポイントがもらえる。
 たまったポイントは、市営地下鉄乗車券や「TOKYUポイント」などと交換できる。東急と横浜市は期間中に8万人の参加を見込み、発行ポイント総数は200万ポイントに達するとみている。今回の実験結果を踏まえ、来年にはさらに多くの鉄道事業者と連携し、より広い範囲で展開する計画だ。

[フジサンケイ ビジネスアイ 2007年8月6日]