JR西日本 特急に女性専用席

暴行事件の「サンダーバード」に女性専用席 JR西日本

 JR西日本は23日、北陸線の特急「サンダーバード」など北陸と南紀方面の特急列車の指定席に「女性専用席」を導入すると発表した。サンダーバードでは昨年8月、乗客の女性が隣に座った男にトイレで乱暴された事件が起こっており、女性客により安全性が確保される形となる。女性専用席はJR各社の夜行列車で設置されているケースはあるが、昼間の特急では極めて珍しいとしている。
 計画によると、女性専用席が導入されるのは北陸方面の「サンダーバード」「雷鳥」にそれぞれ16席と、南紀方面の「オーシャンアロー」「スーパーくろしお」「くろしお」に12席ずつ。一緒に乗る小学6年以下の男児も利用できる。料金は通常の指定席と同額で、ピンクの背もたれカバーで区別される。
 JR西は6月に女性利用客を対象にアンケートを実施。約8割から専用席を利用したいとの回答を得ていた。JR西は「もともと女性客の希望があり、(サンダーバードでの)事件と専用席は直接関係ない」と説明したが、「抑止に効果があるかもしれない」としている。

産経新聞 2007年8月23日]