阪神なんば線 試乗会

安心でっせ 阪神なんば線用の新型電車

 平成21年春に開業予定の阪神なんば線西大阪延伸線、尼崎-近鉄難波)で運行される阪神電気鉄道の新型車両1000系が完成し、11日に報道関係者向けの試乗会が行われた。今月下旬以降に阪神本線で先行投入され、阪神なんば線開業後は三宮-近鉄奈良間で特急や急行などとして直通運転される。
 1000系は近鉄への乗り入れを想定し、列車自動停止装置(ATS)など阪神近鉄で異なる保安機器を両社の方式に対応させた。車体は環境を重視した無塗装のステンレス製。6両編成が基本だが、ラッシュ時には8両や10両での運行も可能という。
 全車両に車いすスペースと非常通報器を配置したほか、扉の開閉を知らせる予告灯を各扉に設置。行き先表示器には見えやすい白色LEDを採用し、安全面やバリアフリーにも配慮している。
 製造費は10両で約12億円。阪神なんば線開業時には70両余りが投入される。阪神電気鉄道車両部の谷山彰紀係長(36)は「阪神近鉄双方の乗務員が扱いやすいよう運転台のレイアウトなどを工夫した」と話している。

産経新聞 2007年9月11日]