東北新幹線全通後も大湊線存続へ

新幹線全線開通後もJR大湊線存続

 JR東日本は二十四日までに、本紙取材に対し、二〇一〇年度の東北新幹線全線開通・新青森駅開業に際して、東北線青森-八戸間の青い森鉄道への移管のため他のJR線から切り離される大湊線(野辺地-大湊)について、従来通りJR線として存続させることを明らかにした。また、県などが求めてきた奥羽線の複線化をめぐり、同線の青森-新青森間は現状の単線のままでも、新幹線と在来線の乗り継ぎ需要を賄えるという見通しを示した。
 東北線青森-八戸間のJRからの経営分離後、大湊線の存続については、沿線から不安の声が上がっていた。
 JR東日本本社広報部は「発足後、線路を廃止したことはない」と強調するとともに、ワンマンカーを積極的に導入してコスト削減を図るなど、大湊線存続のために同社として努力を重ねてきたと説明した。
 また、八戸駅東北新幹線青い森鉄道と接続する八戸線(八戸-久慈)も存続させる。

東奥日報 2007年11月25日]