東京メトロ新橋駅 幻のホーム公開

地下鉄開通80周年、新橋駅「幻のホーム」を公開

 68年前に8か月間だけ使われた、東京メトロ銀座線新橋駅構内にある「幻のホーム」が1日、抽選で選ばれた親子連れや鉄道ファンなど150人に特別公開された。
 地下鉄開通80周年イベントの一環。「幻のホーム」は1939年1月に新橋―渋谷間に開通した時に使われた。同年9月に浅草―新橋間が開業した際に新しいホームが出来たため、それ以降、通常の運行では使われなくなった。
 現在の新橋駅ホームの一階上にあり、線路は今も、夜間に電車を止めておく留置線として使われ、ホームには駅員用の会議室もある。壁にはタイルを使って右から左に書かれた「新橋」という駅名が残り、古びた鉄骨や狭いホームが、開業当時の雰囲気を残している。

[読売新聞 2007年12月1日]