トロッコ 峠の湯~旧熊ノ平 開業目標

トロッコ列車、旧熊ノ平まで延伸 23年4月開業目指す

 長野新幹線の開業に伴い廃線となったJR信越碓氷峠区間(横川-軽井沢駅間、11・2キロ)の一部で観光トロッコ列車を運転している碓氷峠交流記念財団(白石敏行理事長)と、安中市は21日、列車の延伸問題を協議するため、連絡調整会議を開いた。
 財団側は、峠の湯駅から軽井沢駅(長野県軽井沢町)までの区間(8・6キロ)を2段階で延伸させることなどを盛り込んだ「トロッコ列車延伸計画書」の実現を要請。これに対し、市は理解を示したものの、「持ち帰って検討する」と応じた。
 また、市側は、第1段階となる峠の湯-旧熊ノ平駅間(3・6キロ)の事業費として、駅整備費やディーゼル機関車の新造費など約2億5000万円を見込んでいることについて、積算根拠があいまいなどと指摘したとみられる。
 計画では、第1段階の開業目標時期を平成23年4月と明記。財団関係者によると、軽井沢駅までの全線延伸時期は、第1段階の実施状況を踏まえ、最終決定するという。

産経新聞 2007年12月22日]