首都圏大荒れ ダイヤ乱れる

首都圏大荒れ 羽田空港は冠水、欠航相次ぐ JRにも影響

 発達した低気圧による大雨と強風のため、首都圏では8日、千葉県を中心にJR線で運休や遅れが相次いだ。羽田空港では3本の滑走路のうちC滑走路の一部で冠水、朝から昼すぎまで閉鎖され、国内線100便以上が欠航。鉄道や空の便が大きく乱れた。
 JR東日本では京葉線の運転本数が通常の7割となり、午後1時現在で上下21本が運休。鹿島線久留里線の一部区間で運転を見合わせるなど、千葉支社管内で計2万7000人に影響が出た。また東海道線も強風のため、平塚-小田原間で運転を見合わせており、湘南新宿ラインでも遅れが出ている。
 JR東海東海道新幹線も熱海-三島間で強風のため一時、運転見合わせ。上下7本が最大17分遅れ、7000人に影響が出た。
 一方、羽田空港ではこの日、強風のためB滑走路を離陸用に、A、C滑走路を着陸用に使用していたが、C滑走路の閉鎖で着陸便が遅れるなどの影響があった。
 国土交通省東京空港事務所によると、C滑走路は中央部分の20メートルが、最大で2センチ程度水がたまり、午前8時15分ごろから約30分間閉鎖された。一時閉鎖が解除されたが、午前9時45分ごろから再び閉鎖され、バキューム車などを使って排水作業を行い、午後0時半ごろ閉鎖が解除された。
 羽田発着便の遅れや欠航は、ほかの路線にも影響し午後1時までに、日本航空49便(羽田発着47便)、全日空53便(同45便)が欠航を決め、計1万3700人に影響。また、スカイマーク8便、スカイネットアジア航空2便、北海道国際航空(エア・ドゥ)2便、スターフライヤー2便が羽田発着便を欠航したり、欠航を決めたりした。
 気象庁は、関東では9日朝まで強風や大雨の恐れがあるとして、警戒を呼びかけている。

産経新聞 2008年4月8日]