南海高野線 観光列車の愛称「天空」に決定

南海電鉄によると、「こうや花鉄道」プロジェクトの一環として平成21年に高野線で導入される
“観光列車”の愛称が一般公募された結果、「天空」に決定されました。
また、運行開始日が平成21年7月3日(金)に決定されました。

1. 観光列車の愛称決定について
(1) 愛称
 天空(てんくう)
(2) 愛称由来
 弘法大師空海」が開いた世界遺産高野山は、標高約900mに位置し、
 周りを奥深い山々に囲まれたその街並みは、まさに天空都市の趣です。
 観光列車の愛称は、その高野山が醸し出す印象に由来します。
(3) 愛称審査
 9月から10月にかけて、ホームページ「南海高野ほっと・ねっと」などで愛称を一般公募されました。
 応募された3,637件の愛称を参考に、11月17日、高野山真言宗総本山金剛峯寺和歌山県橋本市
 高野町九度山町かつらぎ町・当社の代表者が審査会を行い、愛称決定に至りました。

2. 観光列車「天空」の運行開始について
(1) 定期運行開始日
 平成21年7月3日(金)
 ※ 定期運行開始に先立ち、別途「プレ運行日」が設定される予定です。
(2) 運行日
 通常(3月~11月)→水曜日・木曜日を除く毎日運行(水曜日・木曜日が休日の場合は運行)
 冬季(12月~2月)→土・休日(ただし、一部設定除外日あり)
(3) 運行区間
 高野線・橋本~極楽橋間(19.8km)
(4) 運行時刻
 1日2往復(所要時間:片道約40分)(予定)
 平日
 (下り)橋本駅発 10:13 13:39
 (上り)高野山駅発 11:06 14:50
 土・休日
 (下り)橋本駅発 10:34 13:22
 (上り)高野山駅発 11:48 14:48
 ※ 高野山駅発の時刻はケーブルカーの発車時刻です。極楽橋駅で「天空」と接続します。

3. 観光列車「天空」の概要
(1) コンセプト
 観光列車は、高野山という目的地に向かう道中である列車の旅を、
 日常世界から高野山の自然・精神世界への移行の過程として、
 俗世間から精神世界へと「Change of mode」できる乗り物をコンセプトにしています。
(2) 観光車両
 2両1編成(指定席車両×2両)
 ※ 一般車両2200系が“観光車両”に改造して使用されます。
(3) 指定座席数
 2両合計76席(高野山極楽橋側から37席+39席)
(4) 座席の指定料金
 大人500円 小児250円(予定)
 ※ 指定券の発売開始日・発売方法については現在調整中です。
 ※ 運賃が別途必要です。
(5) 車両完成予定
 平成21年春
(6) 主な設備
・座席は、線路の北側・西側に拡がる紀の川・不動谷川や険しい山間の風景を見渡すことができる
 「ワンビュー座席」や、4人掛けの「コンパートメント座席」などが設けられます。
高野山極楽橋側の車両に「イベントスペース」を設けることで、ミニイベント実施が可能です。
・難波・橋本側の車両には森林の空気(外気)を取り入れる「展望デッキスペース」が設置されます
 (全国の大手私鉄で唯一)。

http://www.nankai.co.jp/company/news/pdf/081215.pdf