ホーム検知装置

<ドア開閉>ミス防止「ホーム検知装置」世界初導入 JR東

 JR東日本は26日、超音波センサーを使って列車ホームの位置を検知し、ドア開閉のミスを防止する世界初の「ホーム検知装置」を京浜東北線(大宮―大船間)で導入した。誤ってホームのない所や反対側のドアを開けようとしても、車掌室の開閉装置が作動しないバックアップシステム。スタート時は16編成(1編成10両)で運用を開始し、混雑率の高い首都圏の通勤路線を対象に、順次拡大していく方針だ。
 この装置は、列車の最前部と最後部に取り付けた超音波センサーがホームを検知した場合に、車掌室の開閉装置が作動する仕組み。反対側のドアを開けようとしたり、オーバーランなどでホームを外れた場合は、センサーがホームを検知していないためドアは開かない。装置が故障してもドアが強制的に開くことはなく、緊急時のドア開閉も通常通りできる。
 JR東日本安全研究所が94年から12年間にわたって研究を進め、実用化に成功した。工事費は1編成当たり約200万円で、私鉄各社にも導入が広がりそうだ。
 首都圏では、ワンマン運転で運行している一部の鉄道で、駅の反対側のドアが開かないような装置はあるが、ホームがないところで開閉ミスを防ぐなど包括的な検知装置は世界で初めてだ。
 京浜東北線は首都圏有数の混雑率で、運転本数が多いことや停車駅のホームの形状が類似していることなどから、先行導入の路線となった。

毎日新聞 2006年4月27日]


12年間も研究していたとは知りませんでしたが、
ミスを防ぐという意味では、いい装置だと思います。
しかし、こういう進歩の裏では、先日の山手線のような問題もあり、
進歩することも大切ですが、万が一のことも考えてほしいと思いました。