都電荒川線 衝突事故

都電が追突、27人けが…ブレーキ検査の車両に

 13日午前9時35分ごろ、東京都北区栄町の都電荒川線梶原―栄町駅間で、乗員乗客31人乗りの三ノ輪橋発早稲田行き電車=大平聖運転士(30)=が、ブレーキテストのため急停止した試運転中の電車=鑓田(やりた)智運転士(36)=に追突した。
 警視庁滝野川署によると、この事故で乗客4人が骨折するなど27人が重軽傷を負った。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は調査官3人を現場に派遣した。
 調べなどによると、試運転の日時は、事前に都交通局から、電車の運行を管轄する荒川電車営業所に文書で通知されていたという。ただ、試運転に使われる区間などは周知されておらず、同署は連絡が不十分だった可能性があるとみて、業務上過失傷害の容疑で捜査を始めた。試運転の電車が停止した場所は、初めからブレーキテストの実施場所になっていた。

[読売新聞 2006年6月13日]