JR四国 特急列車全席禁煙へ

JR四国、特急列車を全席禁煙化へ

 JR四国は二〇一一年度までに特急列車を全席禁煙にする。喫煙ルームをデッキに設置し、禁煙や分煙の徹底を望む利用者の声にこたえる。まず土讃線の「南風」のうち、子どもの乗客が多い「アンパンマン列車」の客室を八月までに禁煙にする。
 現在、四国管内では一日約百九十本の特急のうち、約二割が禁煙となっている。予讃線の「いしづち」には喫煙ルーム付きの車両を導入しているが、今後、南風や予讃線の「しおかぜ」などに使用する車両も順次改造し、客室の禁煙化を進めていく。
 185系の車両を使用する高徳線うずしお」などは、デッキが狭く乗車時間も短いため、喫煙ルームを設けず、〇八年三月をめどに車内を完全禁煙化する。
 同社は「喫煙ルームを設置し、分煙を徹底することで、たばこを吸う乗客、吸わない乗客の双方に理解をいただきたい」としている。
 普通列車は一九九四年までに禁煙化した。JR各社では、JR北海道が今年三月から特急を全面禁煙化。JR東日本は東北・上越新幹線と在来特急を来春から禁煙にする。

四国新聞 2006年6月21日]