えちぜん鉄道 福井駅乗り入れか

北陸新幹線福井駅整備計画 えちぜん鉄道三国芦原線路面電車化--県 /福井

◇全員協議会に修正案--福井市長「LRT化」要望で
 北陸新幹線福井駅整備に伴うえちぜん鉄道福井駅への乗り入れについて、福井県は17日開かれた県議会全員協議会で、三国芦原線田原町駅福井鉄道福武線へ乗り入れ、路面電車化する修正案を提示した。勝山永平寺線は従来計画通り高架乗り入れで、今後、国や沿線市町、鉄道事業者などと協議し、2月議会で方針を決定する。
 従来の計画では、三国線は勝山永平寺線とともに新幹線延伸までの間、福井口駅から新幹線の高架を暫定利用して乗り入れ、延伸開業後は在来線の高架に単線で乗り入れる計画だった。しかし、全協で説明に立った西川一誠知事は、坂川優・福井市長が三国線のLRT(次世代型路面電車)化実現への強い意欲を県に示したこともあり、市街地の街作りの観点から修正に応じたという。
 計画修正により、えちぜん鉄道高架化に伴う費用は100億円から95億円に減るが、別途LRT化費用として60億~80億円が必要。県は国に補助制度の適用を求める方針だが、沿線市町に追加の財政負担が生じる可能性があり、調整が必要になる。

毎日新聞 2007年1月18日]