仙台市営地下鉄東西線着工

仙台地下鉄東西線が着工 2015年度開業目指す

 仙台市が進める地下鉄東西線整備事業の本体着工に伴う安全祈願祭が5日午前、若林区の「六丁の目工区」で行われた。工事を請け負う熊谷組・竹中土木・浅沼組・地崎工業共同企業体(JV)が主催した。市内では南北線(1991年開業)に次ぐ2本目の地下鉄で、2015年度の開業を目指す。
 国、市、JV関係者ら約100人が出席。梅原克彦仙台市長、東西線建設期成同盟会長の丸森仲吾仙台商工会議所会頭、大田弘熊谷組社長ら工事関係者がくわ入れを行い、安全を祈った。
 梅原市長は「仙台の百年の計を考えれば、軌道系の東西軸は必要な基盤整備。将来、仙台の発展に弾みがついたと評価される。一日も早い開業へ努力したい」と話した。
 六丁の目工区は、卸町駅東側―六丁の目駅間の1.3キロ。トンネル部分は地中を丸く掘り進むシールド工法で行われる。工事費は53億9000万円。予定価格(94億5999万円)に対する落札率は56.98%だった。
 発注を終えた「新寺工区」「連坊工区」でも、着工準備が進んでいる。市東西線建設本部は07年度以降の発注工区についても、駅舎部分とトンネル部分をセットにして入札を行う方針。
 東西線は2000年にルートと機種を選定。国土交通省は03年、鉄道事業法に基づく事業を許可し、05年に工事施工を認可した。
 区間は動物公園駅(太白区)―荒井駅若林区)間の13.9キロ。車両はリニアモーター式で4両編成。総事業費2735億円を見込むが、国交省は300億円程度の縮減を求めている。

河北新報 2007年2月5日]