小田急 新型車両4000形

小田急電鉄が新型通勤車両 ホームとの段差縮小

 小田急電鉄は5日、新型通勤車両「4000形」を7編成(70両)を製造し、9月から東京メトロ千代田線への直通運転車両として営業運転を開始すると発表した。
 新型車両は、電気機器や保安装置といった主要機器、回路を2重化し運行障害の低減を図ったJRの「E233系」をベースに設計。車両床面を低くし、ホームとの段差を縮小したり、出入口部分の床面などを黄色く目立たせるなどバリアフリーに配慮した。
 外観はステンレス製の車体に鮮やかなブルーの帯をあしらったほか、全密閉式の主電動機を採用することで走行音を3デシベル程度低減している。現在、千代田線に乗り入れている車両「1000系」は10編成ほどあり、今後すべての車両を新型車両に置き換える。
 新型車両のコスト低減のため、JRの車両をベースに開発する私鉄が増えており、小田急も今回の新型車両の開発費は1編成(10両)当たり1億円の削減効果が見込めるとしている。

[フジサンケイ ビジネスアイ 2007年2月6日]