余部鉄橋 29日に新橋建設工事開始

余部鉄橋>新橋建設工事、29日から開始

 JR西日本は20日、老朽化などで架け替えが決まっている兵庫県香美町の山陰線・余部鉄橋について、新橋建設工事を29日から開始すると発表した。新橋は、現在の橋の南側7メートルの位置に並行して建設。2010年秋ごろ切り替えられる。橋げたをつくる足場設置や重機の運び入れが始まる6月ごろが、1912年に開通した現在の橋を含む風景の見納めとなる。
 新橋はコンクリート製で、風速30メートルまで運行可能な設計。高さは現在の橋と同じ41メートル、長さは1メートル長い310メートル。総事業費は約30億円。
 現在の橋を巡っては今月13日、大学教授らによる県の検討会が展望機能を持つ施設を整備するなどとした活用案を知事に提言。地元では近代土木遺産としての価値を多くの人に理解してもらうため、橋脚3本を残す案が出ている。

毎日新聞 2007年3月21日]