三木鉄道 廃止決定

三木鉄道存廃問題:三セクの臨時取締役会、廃止決定 6月にも国交省に届け出 /兵庫

 第三セクターの「三木鉄道」(社長、薮本吉秀・三木市長)は26日、臨時取締役会を開き、三木―厄神間(6・6キロ)の鉄道事業の廃止を決めた。来月18日の臨時株主総会で正式決定する。早ければ6月にも事業の廃止届を国交省に提出する。
 三木鉄道は、1916(大正5)年に開業。85年から県や三木市加古川市、三木商工会議所などが出資する第三セクターが事業を引き継いだ。05年度には約17万6000人が利用したが、約6324万円の赤字を出し、累積赤字は約2億3180万円に上っている。
 三木市は、経営状況や市からの財政支援を考え、07年度中の廃止を目指し、市民アンケートや外部個別監査、対策協議会で検討。この日は、出席した取締役員7人のうち、6人が廃止に賛成した。代替バス運行や跡地利用法で十分な検討を求める意見が出されたという。

毎日新聞 2007年4月27日]