くりでん ラスト1ヶ月は旅客5.5倍・収入7.1倍

サヨナラ特需 3月・廃線のくりでん、旅客収入7倍

 3月末に廃線となった宮城県栗原市第三セクターくりはら田園鉄道の3月の旅客数と旅客収入が、このほどまとまった。3月の旅客は8万1611人で前年同月の5.5倍、旅客収入は3500万33円で同じく7.1倍といずれも大幅に伸びた。
 運行最終日の3月31日は土曜日と重なったため、特に大量の乗降客があった。31日だけで1万1028人が乗車、旅客収入は511万6000円に上った。
 31日は、くりでんグッズも軒並み売り切れとなった。グッズ販売収入は200万円程度とみられ、最終日だけで旅客とグッズで700万円余りの売り上げがあった計算になる。
 廃線後、駅は全面的に立ち入り禁止になっているが、若柳、沢辺、栗駒といった主要駅は、見学のファンが時折訪れている。くりでんは当面の間、廃線直前に横断幕で飾った記念列車「花列車」を、駅敷地外から見える位置に置き、見学者の要望にこたえることにしている。

河北新報 2007年5月1日]