南阿蘇水の生まれる里白水高原駅 日本一に返り咲き

「日本一長い名前」に返り咲き=読みで22字、南阿蘇無人駅-松江の駅名変更で

 日本一長い駅名の座を6年間奪われていた南阿蘇鉄道の「南阿蘇水の生まれる里白水高原」駅(熊本県阿蘇村)が再びトップに返り咲くことが、3日分かった。現在最長の駅の名前が変更されて短くなるためで、同鉄道の津留恒誉専務取締役は「とてもうれしい。営業、地域振興面でも活用していきたい」と喜んでいる。
 「白水高原」駅は阿蘇山を背後に擁し、白川水源など多くの水源を有する風光明美な土地に位置する。1992年4月に無人駅として誕生した際、地域活性化への話題づくりのため、「みなみあそみずのうまれるさとはくすいこうげん」と読み仮名の数で、茨城県鹿嶋市にある駅と並ぶ22字の日本一長い名前を付けた。
 しかし、2001年4月に一畑電車が「ルイス・C.ティファニー庭園美術館前」駅(松江市)を開業。「C」を「シー」と読んで音引きも1文字に数えると23字になるため、「白水高原」駅は1字差でトップの座を明け渡す格好となった。
 しかし、一畑電車は21日、美術館閉館(今年3月)に伴い、駅名を「松江イングリッシュガーデン前」に変更することに。これを受け、南阿蘇鉄道は「日本一に返り咲く予定」などと車内アナウンスを繰り返している。

時事通信 2007年5月3日]