宇都宮・高崎・京浜東北線などが停電

宇都宮、高崎、京浜東北線などストップ=架線切断で停電、冷房もダウン-JR東

 22日午前7時55分ごろ、さいたま市JR東日本宇都宮線東北線)大宮-さいたま新都心駅間の上り架線が切れ、停電する事故が発生した。この影響で同線のほか、高崎線京浜東北線湘南新宿ラインなどが最大約5時間20分、運転を見合わせ、通勤・通学の足が大きく乱れた。駅間に停車した電車6本では、計約1万8300人が車内に缶詰め状態にされ、うち4本の乗客はJR社員の誘導で最寄り駅まで歩いた。缶詰め状態は最長で約4時間半に上った。冷房も切れたため、気分が悪くなって救急車で運ばれる乗客も相次いだ。同社は架線切断の詳しい原因を調べている。
 宇都宮線上野-宇都宮駅間と高崎線上野-高崎駅間、湘南新宿ラインの上下線が同日午後1時15分ごろまで運転を見合わせた。京浜東北線も全線(大宮-大船駅間)で運転を再開したのは同日午後零時20分ごろだった。宇都宮、高崎両線の大宮-さいたま新都心駅間で上り2本、さいたま新都心浦和駅間で上りと下り各1本、高崎線大宮-宮原駅間で上り1本、京浜東北線北浦和与野駅間で1本の計6本の電車が駅間で停止した。乗客らは同社の誘導で車両から降り、雨の中、傘を差すなどして最寄り駅まで歩いた。武蔵野線府中本町発大宮行きの「快速むさしの1号」の乗客は、約4時間半も缶詰めにされた後、運転再開で大宮駅に到着した。
 さいたま市消防局によると、乗客44人が気分が悪いなどと訴え、うち26人が救急車で病院に運ばれた。東京消防庁によると、乗客8人が王子駅から救急搬送された。
 停電で冷房が切れた通勤・通学ラッシュの車内は、蒸し風呂状態だったという。 

時事通信 2007年6月22日]