中越沖地震

2カ所で脱線、道路も寸断=地震で交通網打撃-新潟

 新潟県中越沖地震の影響で、同県柏崎市内では、JRの列車が2カ所で脱線。上越新幹線が越後湯沢以北の区間で運転を見合わせるなど、交通網が大きな打撃を受けた。
 JR東日本によると、柏崎駅越後線ホームで、始発下り普通電車(2両編成)が停車中、前の車両が脱線。けが人はなかったが、同線の運転再開のめどは立っていない。
 JR貨物でも、信越線の米山~笠島間のトンネルを走行中の貨物列車(17両編成)の電気機関車が脱線。運転士1人が乗っていたが、脱出して無事だった。
 国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は、2件の脱線事故で、調査官各2人を現地に派遣した。
 信越線では、青海川駅西側でがけ崩れが発生、線路が完全に埋まった。同線は東三条~長野間で不通になっている。
 上越新幹線は新潟~越後湯沢間で運転を見合わせており、東京~越後湯沢間で1時間に1本程度の折り返し運転。新潟~越後湯沢間は線路などの点検で異常がなければ、午後7時ごろ運転を再開する見通し。東北、長野両新幹線は、地震直後に点検を行った後、運転を再開したが、10~60分の遅れが出ている。
 JR西日本北陸線糸魚川直江津間でも上下線で運転を見合わせており、再開のめどは立っていない。JR東日本や西日本の夜行列車も、日本海側を走る列車を中心に運休が決まった。
 一方、高速道路は、関越道の湯沢~長岡、北陸道糸魚川~新潟西、上信越道上越~中郷、長野~信濃町間で、地震直後から通行止めが続いている。国道も、土砂崩れや路面にできた段差のため、新潟県内で6カ所が通行止めになるなど、寸断された。

時事通信 2007年7月16日]