お盆の帰省ラッシュ

お盆帰省・出国ピーク 陸、空ともに大混雑

 お盆の帰省ラッシュが11日、ピークを迎え、新幹線や空の便は込み合い、高速道路は渋滞が続いた。
 JR東京駅は大きな荷物を持った家族連れなどで混雑し、午前6時に東京駅を出発した東海道新幹線のぞみの自由席は、名古屋駅で乗車率が200%に。東北新幹線でも150%に達する列車があった。
 羽田空港から各地へ向かう日航全日空などの国内便は午前中からほぼ満席。出発ロビーは旅行者らでにぎわった。
 一方、高速道路の下り線は午前10時現在、東北自動車道の福島飯坂インターチェンジ(福島)を先頭に65キロ、東名高速道路の静岡インター(静岡)で50キロ、中国自動車道宝塚東トンネル(兵庫)を先頭に43キロの渋滞となった。
 お盆を海外で過ごす人たちの出国ラッシュも最高潮。中部国際空港(愛知県常滑市)では、早朝から大きなスーツケースを持った家族連れや若者らで大混雑。名古屋鉄道中部国際空港駅行きの快速特急列車「ミュースカイ」(全席指定)は、名鉄名古屋駅発午前6~7時台の列車を中心に満席が相次いだ。航空各社の搭乗手続きカウンターには午前7時前から長い行列ができた。
 この日の国際線はほとんど予約で埋まっており、1日で1万1200人が海外へ飛び立った。
 名古屋入国管理局中部空港支局によると、夏季繁忙期(4~19日)の出入国者数は23万人で前年同期比10%少ない。15日をはさんで前後2日ずつ休暇が取れれば、19日までの9連休になるため、欧米や中近東方面の渡航者が目立つという。帰国ラッシュのピークは19日の見込み。

[フジサンケイ ビジネスアイ 2007年8月12日]