三宮-奈良直結 「阪神なんば線」

神戸と奈良を直結70分 名称は「阪神なんば線

 阪神西大阪線の西九条駅大阪市此花区)と近鉄難波駅(同市中央区)を結び、平成21(2009)年春の開業を目指して工事が進む西大阪延伸線(3・4キロ)について、阪神電鉄は、路線名を「阪神なんば線」にすると発表した。現在の阪神西大阪線(尼崎-西九条)も含めた名称になる。
 建設中の3つの駅名は、西から順に「九条」「ドーム前」「桜川」に決定。九条駅は市営地下鉄中央線、桜川駅は同千日前線、ドーム前駅は同長堀鶴見緑地線ドーム前千代崎駅の乗換駅になる。
 開業すると、阪神三宮-近鉄奈良阪神近鉄相互直通運転が行われ、昼間帯なら両駅間が70分台で結ばれる。市営地下鉄御堂筋線を利用して乗り継ぐ現在のルートに比べ、約20分短縮されるという。
 西大阪延伸線は戦後間もなく計画され、昭和42年に一部区間で工事を始める予定だったが、地元住民との補償交渉が不調に終わり、長期にわたって中断。その後京セラドーム大阪のオープンや湊町地区(浪速区)の再開発事業で沿線の需要が高まり、平成15年10月に再着工した。
 建設工事は大阪府大阪市阪神電鉄などが出資する第三セクター西大阪高速鉄道」が約1071億円をかけて進めており、運営は阪神電鉄が行う。

産経新聞 2007年8月11日]