茨城交通再建 社長公募

求ム!社長…茨城のローカル線が募集

 茨城県ひたちなか市のローカル鉄道「湊線」(勝田-阿字ケ浦間、14・3キロ)が第三セクター方式で再建されることになったことから、同市は29日、新会社の社長を全国から募集すると発表した。自治体が鉄道関連の三セク社長を募集するのは全国初という。
 「再生する意欲と行動力のある人を広く求めるため」(本間源基市長)と全国公募に踏み切った。任期は1年(更新制)で、年俸は約700万円。性別や鉄道事業の経験は問わない。募集期間は12月10日から来年1月15日まで。
 湊線は現在、茨城交通が運行しているが、利用者の減少で、平成19年度から23年度の5カ年の営業赤字が約5億円になると予測されている。国土交通省廃線の届けを出すことも検討されたが、今年9月、県とひたちなか市、同社が三セク方式で存続することで合意した。

産経新聞 2007年11月29日]