鹿児島中央駅 改築

鹿児島中央駅:1.5倍に増改築 10年、春完成目指す--JR九州 /鹿児島

 JR九州は、今年10月に鹿児島中央駅を現在の1・5倍に増改築する工事に着工する。九州新幹線の全線開業を11年春に控え、駅の魅力を高める狙い。東口に比べ人通りが少ない西口を中心に、テナント街を全体で現在の3倍超に拡張。東西を結ぶ通路も広げ、回遊性を高める。10年春に完成させる。
 延べ床面積は現在の8400平方メートルから1万3000平方メートルに増床。うちテナントが入る店舗面積は現在の2400平方メートルが7400平方メートルに増える。工事費は約20億円。
 東口から改札付近までのコンコースを約100メートルにわたり、幅8・6メートルから12メートルに拡張。西口へとつながる通路の一部(約60メートル)も3・1メートルから4・8メートルに広げ、東西間の見通しを改善する。
 東口の土産物屋などが並ぶテナント街は、北側の在来線上空に2階部分だけ建て増す形で約1200平方メートル分を増築。西口も、北にある駅前広場側に2階建てのテナントスペースを増築。新幹線高架下の駐車場スペースも一部拡幅してテナント街に改修し、西口の増床は計3400平方メートルとなる。
 同社は通路拡張で乗客増に伴う混雑を解消し、東西の回遊性を高めたい考え。JR九州開発部は「駅の東西が一体となったにぎわいを作り出し、鹿児島の陸の玄関口としてふさわしい駅にしたい」としている。

毎日新聞 2008年2月27日]