山陽・九州新幹線 直通用車両

九州-山陽新幹線 直通用車両の概要発表

 JR西日本JR九州は27日、JR西日本山陽新幹線JR九州九州新幹線との相互直通運転用車両の基本仕様と、量産先行車の製作開始を発表した。合わせてエクステリアデザインを発表した。
 2010年度末に九州新幹線・博多 - 新八代間が開業し、山陽新幹線・新大阪 - 九州新幹線鹿児島中央間で直通運転が始まる。直通用車両(形式名未定)は、新幹線車両で最新型の「N700」系車両をベースに、JR2社が共同で開発を進めていた。
 直通用車両は8両編成、編成出力9760kW。山陽新幹線の主力「700系レールスター」は8両編成、九州新幹線の「800」系は6両編成で、編成出力はいずれも6600kW。
 最高速度は300km/hで従来型と同じ。到達時間の最速は、新大阪 - 熊本間が約3時間20分、新大阪 - 鹿児島中央間が約4時間を想定する。現行は在来線特急を乗り継いでそれぞれ3時間47分、4時間57分を要している。
 車内設備はN700系の上質さ、700系レールスター、800系のくつろぎ感を取り入れる。定員は546人で、700系レールスターの571人より若干少ない。喫煙については喫煙室が設けられる。
 モバイル用コンセントをグリーン車は全席、普通車は窓側全席、最前席、最後席に設置する。また車内防犯用カメラを設置する。インテリアデザインについては後日、決まり次第発表する。
 量産先行車はJR西日本が製作して2008年秋に完成、山陽新幹線内で各種試験を実施する予定。

[レスポンス 2008年2月28日]