銀河 廃止まで残りわずか

引退「銀河」、連日満席=ラストの座席30秒で完売-ダイヤ改正で姿消す

 15日のダイヤ改正で姿を消すJR西日本の寝台急行「銀河」(東京-大阪)が、引退を前に連日、鉄道ファンや家族連れでにぎわっている。JR西によると、週末はほぼ満席。平日でもほとんどの列車が7割からほぼ満席の状態で、発車の際にはホームにカメラの列がずらりと並ぶなど熱気は増す一方だ。
 最終日の14日発の列車は、ともに引退する寝台特急「なは」(京都-熊本)、「あかつき」(京都-長崎)と合わせ、計1058席が発売開始後30秒で売り切れた。
 銀河は1949年9月に誕生。64年の東海道新幹線開業後も、新幹線の最終より遅く出て翌朝の一番列車より早く着くことでビジネス客に重宝された。しかし、新幹線の高速化や駅前格安ホテルの登場、夜行バスに押されて利用者が低迷、今春のダイヤ改正で廃止が決まった。

時事通信 2008年3月10日]