キハE120形 公開

ブナ色の気動車「キハE120形」 飯豊連峰望み進行!

 JR東日本新潟支社は、米坂線(坂町-米沢)や磐越西線の新津-会津若松間などで今年度下期から投入する新型気動車「キハE120形」をJR新潟駅1番ホームで公開した。
 キハE120形は排ガスを抑制した新型ディーゼルエンジンを搭載し、窒素酸化物や黒鉛などの粒子状物質を低減した環境に優しい車両。ステンレス車体で定員114人(座席定員39人)、最高時速は100キロ。8両製造する。
 車体側面窓下に細い赤線とオレンジ、乗客用扉に黄色をあしらい、新潟、福島、山形県にまたがる飯豊連峰のブナ林の紅葉をイメージさせる外観にした。車両の窓に紫外線カット、熱線吸収タイプのガラスを採用し快適性を向上した。
 車内に路線バスでよく見かける電光式の運賃表があったり、車いすスペースの非常警報装置に乗務員と通話できる機能が付いていたりとワンマン運転に対応した造りになっている。
 米坂線磐越西線のほかに運用されるのは羽越線の新津-酒田間、信越線の新津-新潟間、白新線(新潟-新発田)。米坂線では快速「べにばな」号として運行する。
 JR東日本新潟支社は「新型気動車は、人にやさしい車両、より快適にご乗車いただける車両、環境にやさしい車両をコンセプトにしています」と話している。「キハE120形」の投入に伴い、現在運行されている経年42~44年のキハ28形、キハ52形、キハ58形、経年26年のキハ47形などはいずれ姿を消すことになるという。

産経新聞 2008年6月22日]