ゆりかもめ事故

ゆりかもめ」緊急点検は目視のみ

 新交通システムゆりかもめ」の車輪脱落事故で、事故車両と同じ車輪部品を使用している他社の車両で昨年4月、部品が破損するトラブルが起きていたことが15日、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会などの調べで分かった。
 車両メーカーは各事業者に対し、緊急点検を指示したが、株式会社「ゆりかもめ」(東京・江東区)では、事故車両は車輪部品の精密検査が行われていなかった。事故調では、日常的な点検で部品の異常を発見できなかった可能性もあるとみて、同社から事情を聞いている。
 事故調や国交省によると、横浜新都市交通が「金沢シーサイドライン」で運行している車両の定期点検で、金属製の車輪部品に亀裂が入っているのが見つかった。連絡を受けたメーカーでは、同じ車輪部品を使用しているゆりかもめなどにトラブルを通報、問題部品の一斉点検を行うよう指示した。
 これを受け、ゆりかもめでは保有する全車両の点検を実施。車両のオーバーホール整備を行う際に、特殊な溶剤を使って金属部品の亀裂を見つける精密検査を実施することを決めたが、問題の事故車両はすでに同整備を終えており、目視による検査しか行っていなかったという。
 同社は今後、保有する全車両の車輪部品について精密検査を行う。また、国交省は近く、全国の新交通システムの事業者に対し、車輪部品の緊急点検を行うよう指示する方針。
 一方、ゆりかもめは15日、復旧作業や緊急点検のため、終日運休し、9万7000人に影響が出た。きょう16日も始発から終日、運行を見合わせる。

[読売新聞 2006年4月16日]


ゆりかもめのような大都市の鉄道会社が2日間も終日運休すると、
信頼を大きく失ったことでしょう。
ゆりかもめのHPには、迂回経路の案内がPDFで載っていますが、
やはり見ている人が多いのかつながりにくいです。
URLを表記しましたが、結構時間がかかりますので、そのつもりでご覧ください。

http://www.yurikamome.co.jp/news/ukaizu.pdf 迂回経路案内