青い森鉄道 三沢市長取締役続投辞退

青い森鉄道三沢市長が取締役の続投辞退 増資めぐって意見対立 /青森

 県と3市8町が出資する第三セクター青い森鉄道」の小枝昭社長は27日、株主総会後の記者会見で、01年5月の設立当初から取締役を務めていた鈴木重令三沢市長が取締役への重任を辞退したと発表した。三沢市保有する株式(0・53%)は維持する。
 鈴木市長の説明では、先月9日、吉田隆男・県並行在来線調整監と小枝社長が三沢市を訪れた際、東北新幹線の青森延伸に伴いJRから経営分離される並行在来線について、沿線自治体の増資が話題になった。鈴木市長は「並行在来線存続には県が責任を持ち、沿線自治体に迷惑をかけない約束だった」と異議を唱え、議論に。この時の社長とのやり取りで、市長は取締役辞任に触れたという。三沢市の反対で、先月末に予定されていた並行在来線青森開業準備協議会の設立は延期された。
 鈴木市長は「社長の発言は『取締役だから増資は当然』という趣旨に受け取れた」と説明。小枝社長は「選任時期が迫っており、重任をお願いしただけ」と話している。
 総会ではこのほか、新任の小林真八戸市長、工藤祐直南部町長ら9人を取締役に選任した。任期は2年。

毎日新聞 2006年6月28日]