神岡鉄道 最後の週末

最後の週末お別れ乗車 神岡鉄道、乗客から廃線惜しむ声

 【岐阜県飛騨市神岡町の第3セクター神岡鉄道は25日、廃線を前に最後の週末を迎え、記念乗車する人たちで“都心の通勤電車並み”に混雑した。
 昨年度の平均乗客数は1日87人。だが廃線が迫った10月以降、平日でも1日に500-600人、日曜や祝日には950人もの乗客があるという。通常は1両編成のところを、2両編成にして対応しているが、定員の200人を超えて乗客が車両に乗り切れないこともあった。
 この日の客数も、祝日で約930人が詰めかけた一昨日より多そうなペース。座席に座れず、乗客が通路にもあふれた。横浜市から訪れた会社員(37)は「込み合っていたが、途中の駅で降りた時、山あいの秘境感があった。廃線になるのは残念」と話していた。

中日新聞 2006年11月26日]