首都圏の鉄道 4社16路線で混雑率180%以上

首都圏の鉄道3割で混雑率上昇、上野―御徒町216%

 国土交通省は27日、首都圏の鉄道12社の42路線について、2005年度の混雑率を発表した。
 全体の3割を超える15路線で最も混んでいる時間帯・区間の混雑率が前年度よりも上昇した。
 混雑率の最高はJR山手線の上野~御徒町間(外回り)の216%で、「体が触れあい、相当圧迫感がある」200%を大きく上回った。上位10路線のうちJR東日本が8路線を占めた。JR以外では東京地下鉄東京メトロ東西線の木場~門前仲町間が同率7位(198%)、東京急行田園都市線の池尻大橋~渋谷間が同率9位(194%)でトップ10に入った。
 国交省が望ましいとしている「折りたためば新聞を読める」180%以下を、JR、東京メトロ、東急、小田急電鉄の4社、16路線で超えた。国交省は「混雑率が高い区間は、時差通勤など利用者の協力が必要」としている。

[読売新聞 2006年11月27日]