久々の大雪

「遅い冬」交通直撃 事故やダイヤ混乱 仙台・本格的降雪

 今年初の本格的な雪に見舞われた2日、宮城県内の幹線道路ではスリップ事故が多発した。各地で車の流れは滞り、バスなど公共交通機関のダイヤも乱れ、通勤・通学客は遅れてきた冬にいらいらを募らせた。
 仙台市バス太白区泉区の2路線などで最大50分遅れるなど、全線で大幅にダイヤが混乱。若林区沖野では市バスのスリップ事故に伴い、乗客30人が後続のバスに乗り換えるまで、車内で40分待たされた。
 正午までに約4万人に影響。若林区から市バスで通勤している公務員男性(37)は「いつもは30分で着くのに、今日は1時間かかった」と疲れた様子だった。
 宮城交通仙台市)の路線バスも全線で40―50分遅れとなり、仙台発の福島市郡山市行き高速バスにも約1時間の遅れが出た。
 宮城県警によると、県内では1日午後5時―2日午前8時に車のスリップ事故が88件発生、9人が軽いけがをした。県内の高速道路は東北道と山形道の全線などで速度規制が敷かれた。
 県運転免許センター(泉区)は積雪のため、運転技能試験を中止。宮城一女高(青葉区)が始業時間を15分遅らせた。
 仙台市によると未明から除雪車21台が出動し、青葉区大倉、太白区秋保などの市道で除雪作業した。県内では、大崎市鳴子温泉など山沿いの国道や県道でも除雪車が稼働、凍結防止剤の散布作業も行われた。

河北新報 2007年2月2日]