近鉄伊賀線廃止 三セクに

近鉄伊賀線近鉄が廃止届 伊賀市、三セクで運行継続へ /三重

 近畿日本鉄道(本社・大阪市)は26日、伊賀市伊賀線伊賀上野伊賀神戸、16・6キロ)の鉄道事業廃止届を中部運輸局名古屋市)に提出し、新会社「伊賀鉄道」を設立した。伊賀市は同鉄道の株式を2%取得して第三セクターとする方針で、伊賀線は10月をめどに同鉄道に移管され、運行が継続される見込み。
 伊賀線は自動車の普及などから利用客が減少し、05年度の利用客は約230万人で約4億3000万円の赤字。近鉄は「施設の保有・管理は近鉄、電車の運行は新会社(伊賀鉄道)」と提案し、伊賀市も提案に理解を示していた。
 廃止届提出を受け、今岡睦之市長は「伊賀線を存続させる道筋を描くことができ感謝している。伊賀鉄道や沿線の企業や団体とともに、伊賀線活性化に向けた組織づくりを進めたい」とのコメントを出した。

毎日新聞 2007年3月27日]